【11月2日 AFP】韓国が実効支配する竹島(Takeshima、韓国名・独島、Dokdo)近海で救助ヘリが墜落した事故で、同国の救助隊が3人の遺体を発見した。行方不明になっている韓国人7人のうちの3人とみられている。当局が1日、発表した。

 ヘリは10月31日夜、負傷者を乗せて竹島から離陸した直後に墜落。救助隊員5人、負傷した漁師1人、付き添い1人が乗っていた。韓国消防庁がAFPに明らかにしたところによると、漁師は漁船上の事故で指1本を失って竹島に運ばれたが、韓国本土の病院でしかできない緊急手術を受けるため、ヘリで救急搬送されるところだった。

 海洋警察は記者団に対し、竹島の南方600メートル、水深72メートルの位置で沈んでいたヘリの中で1人目の遺体が発見され、2人は付近の水中で発見されたことを明らかにした。3人の遺体の身元はまだ確認できておらず、墜落したヘリは逆さまの状態で海底に沈んでおり、折れた機体の後部は110メートル離れたところで無人潜水艦によって発見されたという。

 無人潜水艦のロボットアームでの収容は遺体を傷つける恐れがあるため、ダイバーらが手作業で収容活動を試みる予定。

 3人の遺体の収容活動のほか、行方不明になっている4人の捜索活動も今なお続けられている。(c)AFP