【10月21日 AFP】26日に行われるラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)準決勝で、大会3連覇を狙う王者ニュージーランドとの対戦が決まったイングランドだが、チームを率いるエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)の名前に委縮しなければ番狂わせを起こせると信じている。

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 大分スポーツ公園総合競技場(Oita Stadium)でオーストラリアに40-16で快勝し、優勝への夢を膨らませたイングランドだが、次は横浜国際総合競技場(International Stadium Yokohama)でニュージーランドとの大一番に臨むことが決まった。ジョーンズHCも、そこが高い壁になることは分かっている。

「ラグビーをやっていれば常にベストの相手とプレーしたいもの。そして彼らはベストだ。反論の余地なくね」「しかし世界一になりたいのなら、最強の相手を倒さなくてはならない」「ニュージーランドは偉大なチームで、偉大な監督と偉大なキャプテンを擁しているが、絶対に倒せない相手というのはいない」

 その一方でジョーンズHCは「相手のショーの一員になってしまうこともある」と話し、オールブラックスがまとう無敵のオーラの厄介さを指摘した。実際、ニュージーランドは2007年大会を最後にW杯で一度も負けておらず、19日の準々決勝でもアイルランドを46-14で粉砕した。

「見たと思うが、アイルランドでもああいうことになってしまうんだ。負けが決まってから、ようやくエンジンがかかり出すような状態だった。最強レベルの相手との対戦では、スタートから厳しくいかなくてはならない。われわれにとってはそれが重要になる」

 母国開催の前回W杯での失態を受け、ジョーンズHCがイングランドの指揮官に就任して以降、両者は2018年11月に1回顔を合わせたのみで、イングランドは雨のホーム、トゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で15-16と競り負けた。それでもHCによれば、12年ぶりにW杯4強入りを果たしたことで、選手たちはあと一歩で偉大になれるところまで来ているという。

「私がこの仕事を引き受けたのは、偉大になれる可能性をチームに見いだしたからだ」「難しい挑戦だったが、選手たちも信じ始めている。今週はわれわれにとって挑戦になる。相手はスポーツ史上最も偉大なチームだ」

「過去のパフォーマンスと結び付けて考えようとするのではなく、この試合はこの試合という見方をする必要がある」 (c)AFP/Alastair HIMMER