【10月19日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のC・C・サバシア(C.C. Sabathia)は18日、左肩関節の亜脱臼で25人の登録メンバーから外れ、19年間を過ごしたMLBでのキャリアに幕を閉じることになった。2月に今季限りでの現役引退を表明していた39歳の左腕は、これが選手としての最後に「ある意味ふさわしい」と語った。

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 サバシアは前日行われたヒューストン・アストロズ(Houston Astros)とのア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第4戦に8回からリリーフ登板したが、左肩を痛めて途中降板を余儀なくされた。ヤンキースはこの試合を3-8で落とし、シリーズ敗退の崖っぷちに立たされた。

 92マイル(約148キロ)の球でアレドミス・ディアス(Aledmys Diaz)を飛球に打ち取った際に、肩を痛めたというサバシアは、「球をリリースしたとき、肩をやってしまった」「これが(最後に)ある意味ふさわしいと思う。これ以上は無理というところまで投げられた」と報道陣に語った。

 ジョージ・スプリンガー(George Springer)に3球目を投げた後、明らかに痛みを感じていた様子だったサバシアは、アーロン・ブーン(Aaron Boone)監督とトレーナーのスティーブ・ダナヒュー(Steve Donohue)氏に見守られながらウオーミングアップをし、どうにかマウンドに残ろうとした。

 しかし、本拠地ヤンキースタジアム(Yankee Stadium)の地元ファンの声援に加え、アストロズのファンからも拍手が起こる感動的な雰囲気の中、ダッグアウトに去っていった。

 2009年シーズンを前にヤンキースと契約し、その1年目にチームのワールドシリーズ制覇に貢献したサバシアは、「けがのことよりも、ファンからの歓声や、彼らの姿の方がもっと心に迫るものがあった」「うれしい気持ちになった。11年前の決断が正しかったと感じている」とコメントした。

 通算6度のオールスター選出を誇り、クリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)時代の2007年シーズンにはア・リーグのサイ・ヤング賞(Cy Young Award)に輝いたサバシアは、レギュラーシーズンでは現役最多の通算251勝(161敗)、3093奪三振をマークした。(c)AFP