【10月18日 AFP】ロシア出身のフランス人画家で、1955年に41歳の若さで死去したニコラ・ド・スタール(Nicolas de Stael)の名作「パルク・デ・プランス(Parc des Princes)」が17日、競売大手クリスティーズ(Christie's)のオークションで2000万ユーロ(約24億円)で落札された。サッカーの試合を描いた絵画としても、またスタールが手掛けた作品としても、過去最高額だという。

 1952年に描かれたこの作品は、緑がかった青から明るい白に至るまでの絶妙な配色が特徴で、仏サッカー界の黄金期に開催されたスウェーデンとの国際親善試合を題材にしている。スタールの家族が所有し、これまでに数回しか展示されたことがなく、売りに出されたのも今回が初めてだった。

 作品名の「パルク・デ・プランス」は、パリのサッカークラブ「パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)」の本拠地となっているスタジアムの名前でもある。

 映像はオークションの様子、17日撮影。(c)AFP