【10月17日 AFP】フィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島で16日夜、マグニチュード(M)6.4の強い地震があり、子ども1人が死亡した。地元当局が明らかにした。地震により家屋の倒壊や停電、商業施設での火災など被害が出ている。

 米地質調査所(USGS)によると、震源の深さは14キロで、強い地震の後、余震が少なくとも2度発生した。フィリピン政府の首席地震学者レナト・ソリダム(Renato Solidum)氏によれば、地震は内陸部で発生したため、津波の心配はないという。

 当局によると、火災が発生したジェネラルサントス(General Santos)の商業施設などミンダナオ島全域で住民が家屋や建物から避難した。

 同島トゥルナン(Tulunan)のルール・リンバンガン(Reuel Limbungan)町長はAFPに対し、ダトゥパグラス(Datu Paglas)で家屋1棟が倒壊し子ども1人が死亡したほか、トゥルナン近郊で家屋少なくとも2棟が倒壊し、住民4人が負傷したと述べた。

 救助・地元当局によると、ミンダナオ島での死者はこれまでのところ他に報告されていない。救急当局が地元テレビ局に語ったところによると、震源に近いマグサイサイ(Magsaysay)では20人が負傷し治療を受けた。

 映像は地震発生後に起きた火災、ジェネラルサントスで16日撮影・提供。(c)AFP