【10月10日 AFP】超大型の台風19号(アジア名:ハギビス、Hagibis)が日本に接近し、安全上の懸念が引き起こされる中、12日に行われるラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)のイングランド対フランス戦が、中止になる見通しとなった。

 統括団体のワールドラグビー(World Rugby)は、10日正午から会見を行う予定となっている。中止となれば、32年間の大会史上初。他の選択肢としては、会場の変更も考えられている。

 フランス代表は、きょう午前中に予定されていたイングランド戦のメンバー発表を、ワールドラグビーの会見後にずらしている。

 週末にはプールステージ最終戦の7試合が組まれており、12日に横浜で行われるイングランド対フランス戦は、台風の現在の予想進路で最も大きな影響を受けるとみられている。

 台風19号の最大瞬間風速は75メートルで、気象庁(JMA)の階級分けでは最高レベルに当たる「猛烈な」台風に分類されている。日本に接近する前に弱まると予測されているが、それでも「非常に強い」台風になるという。

 日程が立て込んでいることもあり、プールステージの試合は大会規則では再調整されることはない。仮にプール戦が中止となった場合、その試合は0-0の引き分けという扱いになる。

 プールCのイングランドとフランスはともに決勝トーナメント進出を決めているが、13日に横浜で日本がスコットランドとのプール最終戦を控える中でプールAは混戦となっている。

 仮にこの試合が取りやめとなれば、日本がプールAを首位で、アイルランドが2位で通過となり、スコットランドには決勝トーナメントに進出できないという惨事がもたらされる。(c)AFP