【10月9日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のプレシーズンゲームが8日、さいたまスーパーアリーナ(Saitama Super Arena)で行われ、昨季のNBA王者トロント・ラプターズ(Toronto Raptors)が134-129でヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)に勝利した。

 ラプターズでは、昨シーズンの最優秀躍進選手に選出されているパスカル・シアカム(Pascal Siakam)が24得点、セルジ・イバカ(Serge Ibaka)が18得点、フレッド・バンブリート(Fred VanVleet)が16得点を挙げた。オールスターゲーム(NBA All-Star)出場3回のマルク・ガソル(Marc Gasol)は出番がなかった。

 対するロケッツでは、エースのジェームズ・ハーデン(James Harden)が試合最多の34得点、クリント・カペラ(Clint Capela)が12得点を挙げた。オクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)からトレードで加入したMVP経験者のラッセル・ウェストブルック(Russell Westbrook)も、新チームデビューで13得点を決めた。

 試合はイバカが最初の得点を決めると、ラプターズもハーデンがすぐさまダイナミックな3ポイントシュートを決めてリードを奪い返す展開からスタート。ハーデンは第2クオーター終了間際にも3ポイントを決め、ロケッツが85-73とリードして前半を終えた。

 しかしラプターズは迎えた後半にじわじわ点差を詰め、ロケッツにファウルが増える中で第4クオーターについに逆転し、そのまま勝利を収めた。両チームは10日にもプレシーズンゲームを行う予定となっている。

 一方でこの試合は、ロケッツのゼネラルマネジャー(GM)が香港の民主化デモを支持し、中国側がそれに対して怒りを見せるという状況の中で行われた。

 ロケッツのダリル・モリー(Daryl Morey)GMが、香港の民主化デモを支持する内容をツイッター(Twitter)に投稿したことを受け、中国は国営中国中央テレビ(CCTV)がロケッツ戦の放送中止を決めたほか、複数スポンサー企業がチームとの関係を断った。

 これに対してNBAのアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーは試合前、リーグはこれからも「表現の自由と、当然ながらNBAコミュニティーの表現の自由を支持する」と話している。(c)AFP