【10月7日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)でここまで出色のプレーを続けている日本代表のSO田村優(Yu Tamura)が、チーム主将の言葉をあまりよく分かっていないことを明かした。

 ここまで得点ランキングトップの40得点を挙げ、ロシアとアイルランド、サモアに勝利した日本の攻撃をつかさどっている田村だが、試合中の主将たちの言葉はほとんど聞き流していたようだ。日本は主将のリーチマイケル(Michael Leitch)の他に、アイルランド戦とサモア戦はピーター・ラブスカフニ(Pieter Labuschagne)がゲームキャプテンを務め、PGの前に田村と長く話し込むことがあったが、田村本人が7日、その内幕を明かした。

「上からの伝達もあるけど、英語でしゃべっているので何を言っているか分からない」「基本的にはどの位置でも自分が行くことになっているので、自分がさっと始めて、キックのルーティンに集中してあまり気にしないようにしている」

 13日に横浜で行われるスコットランド戦は、代表史上初となるW杯8強入りを懸けた大一番となる。しかし田村は平常心を強調し、得点ランキングは「あまり興味がない」とコメント。その一方で、松島幸太朗(Kotaro Matsushima)については「マツはトライ王になると思う」と言って笑った。

 松島はサモア戦の試合終了直前に今大会四つ目となるトライを決め、チームも8強入りを左右する可能性のあるボーナスポイントを手に入れた。

 日本は4年前のイングランド大会で、初戦の南アフリカ戦で大金星を挙げながら、4日後のスコットランドとの試合に敗れて決勝トーナメント進出を逃した。そのことについて問われた田村は、「運命かな」と話している。(c)AFP/Alastair HIMMER