【10月6日 AFP】開催中のラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で、上半身に出場各国のジャージーのボディーペイントを施して大きな話題を呼んでいる、一人の熱烈な日本人ラグビーファンがいる。

 ファンの名前は森山漠(Hiroshi Moriyama)さん。森山さんは、ニュージーランドのブルーズ(Blues)のファンの青いペイントをヒントに、おとなしい雰囲気のトップリーグの試合を盛り上げようと、ボディーペイントをすることを思いついたという。

「普段見ているトップリーグの試合では、観客はたいてい真面目に静かに見ているので、何とかそれを変えたかったんです」

 今回のW杯では全48試合中27試合を観戦予定で、専用の絵の具を使って上半身に各国のジャージーを描き出すのは夫人の役目だ。夫人は「細かいところまでやってほしいと頼まれるので、小さい字やマークを描くのは難しいです」と話している。そんな二人のなれそめは、やはりラグビー。森山さんが所属した大学のクラブで、夫人がマネジャーをしていたのが出会いのきっかけだったという。

 森山さんはW杯に人が訪れるか心配だったと言うが、「たくさんの人が観戦に来ていてびっくりしてます。もちろん外国の方も多いけど、日本の方もたくさんいる」「これだけ盛り上がっているのを見られて、すごくうれしいですね」と話す。夢はそうした盛り上がりをきっかけに「日本にラグビー文化が根付くこと」だそうだ。(c)AFP