【10月6日 AFP】第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)は5日、各種目の決勝が行われ、女子1500メートルを制したシファン・ハッサン(Sifan Hassan、オランダ)が1万メートルとの歴史的な2冠を達成した。

 ハッサンは大会記録を16年ぶりに更新する3分51秒95で優勝すると、ゼッケンをはがし、オランダ国旗をまといながら、はだしで場内をまわった。

 自身も師事するアルベルト・サラザール(Alberto Salazar)氏がドーピングへの関与で4年間の資格停止処分を受ける中、影響を振り払って優勝したハッサンは、「とてもつらい1週間で、いろいろな思いが渦巻いていたけれど、優れたマネジャーがいて、本当に支えになってくれた」「私は世界に、自分がクリーンなアスリートだと示している」とコメントした。

 熱のこもった記者会見の最後には、「望むなら毎日検査してくれて構わない。毎日」と宣言。「私はクリーンなスポーツを信じている。いつだってクリーンだし、これからもクリーンであり続ける。オレゴン・プロジェクト(サラザール氏が率いるナイキ・オレゴン・プロジェクト〈Nike Oregon Project〉)も信じている。アルベルトのことは以前から知っている。とても熱心なコーチで、私が知っているのはそれがすべて」と話した。

 また、この日は過去の大会で金メダルを獲得している選手が活躍し、ヘレン・オンサンド・オビリ(Hellen Onsando Obiri、ケニア)とジュリマール・ロハス(Yulimar Rojas、ベネズエラ)がそれぞれ女子5000メートルと三段跳びで大会連覇を達成した。

 男子砲丸投げでは、コーチでもある夫人の前で最後に22.91メートルを投げたジョー・コバクス(Joe Kovacs、米国)が、2015年大会に続く世界陸上2個目の金メダルを手に入れた。(c)AFP/Pirate IRWIN