「彼らはどこに向かうのか」
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現在、ギリシャではシリア難民や2015年以降に母国を逃れた移民合わせて約7万人が滞在している。この写真は、レスボス島のモリア難民キャンプで発生した火災から逃げる人の様子を写したものだ。後ろから煙が上がっているが、これは火災によるものではなく、難民の暴動を鎮静するために警察が使用した催涙ガスである。彼らは消防隊の到着が遅れたため死者がでたと非難し、抗議デモに発展した。
このような移民・難民問題だが、世界的にも問題になっている。民族や宗教などの対立による紛争が世界各地で発生し、自然災害や経済危機などの複合的な要因が絡んで長期化しているようだ。
日本では、移民が少ないと思っている人が多いのではないだろうか。これは間違いであり、世界的にみても多くの移民を受け入れている。飲食店やコンビニのレジで外国人を見ることも多くなってきている。私たちができることは、どんな人にも、どんな些細なことにも寛容な態度をとることだ。こうした小さな積み重ねが世界平和につながるだろう。[東京電機大学 北村 純哉]