【9月26日 AFP】インドネシアのライオン航空(Lion Air)が運航する米航空機大手ボーイング(Boeing737MAX型機が墜落した昨年10月の事故に関し、ボーイングと犠牲者遺族のうち11家族が和解に達した。遺族側代理人が25日明らかにした。

【図解】2度の墜落事故を起こしたボーイング737MAX8型機

 同型機をめぐっては、昨年10月にインドネシア、今年3月にエチオピアで相次ぎ墜落事故が発生し、計346人が死亡した。和解が成立するのは両事故を通じて初めて。

 航空分野での訴訟を専門とするワイズナー法律事務所(Wisner Law Firm)のアレクサンドラ・ワイズナー(Alexandra Wisner)弁護士は、インドネシアでの事故の遺族による残り6件の訴訟についても、和解成立を「楽観」していると述べた。

 事情筋によると、和解金として犠牲者1人当たり少なくとも120万ドル(約1億3000万円)が支払われる。

 ボーイングの広報は和解について、「訴訟には直接言及しない」としてコメントを避けた。

 ボーイングが両事故で抱える米シカゴの連邦裁判所での訴訟は、依然として100件を超えている。墜落した737MAX型機は同社の売り上げの主力だったが、事故後に世界中で運航が停止されている。(c)AFP/John BIERS