【9月16日 AFP】19-20イタリア・セリエAは15日、第3節の試合が行われ、白血病治療の化学療法第2段階を受けているシニシャ・ミハイロビッチ(Sinisa Mihajlovic)監督が病院から選手を激励したボローニャ(Bologna FC)は、昇格組のブレシア(Brescia Calcio)に4-3で逆転勝ちして2位に浮上した。

 ボローニャのFWロドリゴ・パラシオ(Rodrigo Palacio)は、「前半が終わったあと、ミハイロビッチ監督が電話越しに怒っていて、それがチームにショックを与えた」と明かした。「試合前に彼と話した。チームにとってそれはとても大切なことで、彼がいないことを寂しく思う。彼のメンタリティーのおかげできょうのようなプレーができる」

 白血病と闘いながら指揮を執り続ける50歳のミハイロビッチ監督だが、ベンチに座らなかったのはこれが今季初めてだった。

 セリエAで8季ぶりのホームマッチを迎えたブレシアは、19分までにアルフレド・ドンナルンマ(Alfredo Donnarumma)が2得点を記録。ボローニャは36分にマッティア・バニ(Mattia Bani)のヘディングで1点を返すも、ブレシアはさらに1点を加えて前半を3-1で折り返した。

 後半開始直後にダニエレ・デッセーナ(Daniele Dessena)が2度目の警告を受けて退場したブレシアに対し、ボローニャは56分にパラシオのゴールで1点差とすると、その4分後には同点に追い付き、さらに80分にはリッカルド・オルソリーニ(Riccardo Orsolini)が決勝点をマークした。

 昨季10位でフィニッシュしたボローニャは、首位インテル(Inter Milan)との差を2ポイントとし、勝ち点で並んだ王者ユベントス(Juventus)を得点数で上回って2位につけている。

 他会場では、アタランタ(Atalanta)が終了間際のドゥバン・サパタ(Duvan Zapata)の得点でジェノア(Genoa CFC)に2-1で勝利し、初出場となる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)のグループステージ初戦に弾みをつけた。

 ラツィオ(SS Lazio)はSPALに1-2で敗れて今季初黒星。また、ASローマ(AS Roma)はサッスオーロ(US Sassuolo)を4-2で下し、今季から指揮を執るパウロ・フォンセカ(Paulo Fonseca)体制になって初勝利を挙げた。

 ローマは12分から33分にかけてブライアン・クリスタンテ(Bryan Cristante)、エディン・ジェコ(Edin Dzeko)、ヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)、ユスティン・クライフェルト(Justin Kluivert)が立て続けに得点を記録。ロレンツォ・ペレグリーニ(Lorenzo Pellegrini)が3アシストをマークしている。(c)AFP/Emmeline MOORE