【9月15日 AFP】自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2019)は14日、第20ステージ(アレナスデサンペドロからプラタフォルマデグレドス、190.4キロメートル)が行われ、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)が事実上の総合優勝を決めた。

 元スキージャンプ選手のログリッチは、第10ステージの個人タイムトライアルで総合首位に躍り出ると、その後は険しい山岳ステージでもライバルからのプレッシャーを退け、マドリードでフィニッシュを迎える最終ステージを前に2位に2分半以上のリードをつけた。

 あとは形式的な最終ステージを無事完走すれば、自身初となる三大ツール(グランツール)での総合優勝が決まるログリッチは「あと1ステージ残っているが、もう山岳ステージは終わった」と話した。

 この日はUTE(UAE TEAM EMIRATES)に所属する同胞のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar)が今大会ステージ3勝目を挙げて新人賞獲得を確定。総合順位でも3位に浮上した。ログリッチも「スロベニアの自転車界にとって良い一日になった。本当に良いことだよ。とてもうれしい」とコメントした。

 総合勢では、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)が2位の座を手中に収めたが、チームメートのナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)は3位から4位に落ちた。(c)AFP