【9月12日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の祝日に当たる11日、州都バルセロナ(Barcelona)でスペインからの分離独立を求める恒例のデモが行われ、警察発表によると約60万人が参加した。デモはカタルーニャ独立派の影響力を試す試金石とされているが、独立派が分裂する中、参加者数は昨年の約100万人から大幅に減り、2012年のデモ開始以来最低となった。

 9月11日は、1714年にスペイン継承戦争でバルセロナが陥落したことを記憶する祝日「カタルーニャの日(ラ・ディアダ、La Diada)」に当たる。2012年から毎年、この日に合わせて独立派のデモが行われている。

 数週間後には、2017年にスペインで数十年来最悪となる政治危機を引き起こしたカタルーニャ独立宣言の動きを主導した独立派のリーダー12人の裁判が、スペインの最高裁で始まる。

 独立宣言が無効とされてから2年のうちに独立運動は内部分裂を起こし、激しく対立。今年のデモの参加者数は著しく減少し、参加者を輸送するバス数百台をチャーターしていた主催者を落胆させそうな結果となった。(c)AFP/Daniel BOSQUE