【9月12日 AFP】スコットランドの高等民事裁判所は11日、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)期限直前まで議会を閉会するとしたボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相の決定を違法とする判断を下した。議論を呼んでいた議会閉会をめぐる今回の判断は、同首相に新たな打撃となる。

 これを受け政府は直ちに上訴。審理は来週17日に最高裁判所で行われる。この間、議会は閉会状態が続く。

 ジョンソン氏は10月13日までの議会の一時休会、あるいは閉会について、自身の政権が新たな立法議案に着手できるための、通常行われている措置だと主張している。ジョンソン氏はEUと合意に達しない場合でも、10月31日の期限にEUを離脱すると訴えており、閉会は合意なき離脱の強行という同氏の計画に反対する声を封じる狙いがあるとの批判が出ていた。

 裁判所の判断を受け、議会の再招集を求める声が上がり、議会前では議員らが議場に戻る準備はできていると述べて閉会に抗議した。(c)AFP/Stuart GRAHAM with Alice RITCHIE in London