【9月11日 AFP】世界最小のネズミイルカとして知られるコガシラネズミイルカがメキシコ沖で6頭確認されていたことが9日、研究者らによって明らかになった。コガシラネズミイルカは絶滅危惧種に指定されており、生息数の回復に期待の声が高まっている。

 コガシラネズミイルカは、原産地であるカリフォルニア湾(Gulf of California)での密漁によって生息数が激減し、世界自然保護基金(WWF)は昨年、絶滅に近い状況にあると警告していた。

 メキシコのさまざまな機関や政府省庁などとともに研究を率いた海洋環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd)」の科学コーディネーターであるエバ・イダルゴ(Eva Hidalgo)氏は、「今回の調査は、コガシラネズミイルカが今も生息し、たくましく生きていることを世界に示す上で非常に重要だ」と話した。

 コガシラネズミイルカは30頭ほどしか生息していないと研究者らは推測している。

 研究チームの声明によると、コガシラネズミイルカに関する最新の調査は8月19日から9月3日まで行われた。昨年10月に実施された同様の調査でも、コガシラネズミイルカ6頭が確認されていた。

 映像はシー・シェパードが3日撮影・提供。(c)AFP