【9月3日 AFP】自転車ロードレースのアルケア・サムシック(Arkea-Samsic)は2日、三大ツール(グランツール)で2度の総合優勝を誇るナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)と3年契約を結んだと発表した。

 現在行われているブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2019)で総合首位に立っている29歳のキンタナは、2012年からモビスター・チーム(Movistar Team)に所属しているが、来季からは新たなチームに移ることになった。

 アルケア・サムシックのエマニュエル・ユベール(Emmanuel Hubert)ゼネラルマネジャー(GM)は、「ナイロはこの競技における世界的スターの一人で、南米では銀河のスター選手だ」と記者会見で語った。

 2014年のジロ・デ・イタリア(2014 Giro d'Italia)を制し、16年のブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2016)でも総合優勝を果たしたキンタナは、今年のフランス選手権(Championnats de France de Cyclisme sur Route)を制したワレン・バルギル(Warren Barguil)と共に、アルケア・サムシックの共同リーダーになると見込まれる。

 今年のツール・ド・フランス(2019 Tour de France)でキンタナは総合8位に入り、バルギルは同10位だった。

 キンタナはアルケア・サムシックの公式サイトで「キャリアの分岐点になる。自分が幸せになれるチームを探していた。目標はツール・ド・フランスでの優勝」とコメントした。

 また、キンタナの兄弟であるダジェル(Dayer Quintana、コロンビア)やウィネル・アナコナ(Winner Anancona、コロンビア)、チームイネオス(Team Ineos)のディエゴ・ローザ(Diego Rosa、イタリア)もアルケア・サムシックに加わることになっている。

 3日に行われるブエルタの第10ステージを前に、キンタナは2位に6秒差つけて総合首位に立っている。(c)AFP