【8月26日 AFP】フランスの首都パリで25日、ナチス(Nazi)ドイツからの「パリ解放」75周年を祝うパレードが行われた。古い軍用車両が市内を走り、フランス国旗を振るパリジャンが当時の衣装で街頭に群がった。

 軍用車両の車列は南からパリ市内に入った。1944年8月にフランスのフィリップ・ルクレール(Philippe Leclerc)将軍が率いた最初の連合軍師団がパリ入城に使ったのと同じルートだ。

 その入城が引き起こした歓喜あふれる光景を再現しようと、沿道の住民や商店主らはバルコニーや店頭をフランス国旗で飾った。

 また25日には、ナチス占領とパリ解放に関する博物館もパリ南部にオープンした。

 75年前、連合軍がパリに到着する1週間前に、レジスタンスのメンバーは解放への決戦を開始。バリケードを築いてドイツ軍に対する攻撃を実施し、流血の市街戦の引き金を引いた。

 1000人近くのレジスタンスのメンバーのほか、連合軍兵士130人と民間人約600人が犠牲となったその1週間の戦闘が、1944年8月25日のドイツ軍降伏をもたらした。(c)AFP/Jacques KLOPP