【8月24日 AFP】欧州女子アマチュアゴルフ選手権(European Ladies Amateur Championship)で優勝した実績を持つスペイン出身のセリア・バルキン・アロサメナ(Celia Barquin Arozamena)さんを殺害したホームレスの男が23日、米アイオワ州ストーリー郡(Story County)の裁判所から終身刑を言い渡された。

 アイオワ州立大学(Iowa State University)の学生だったバルキン・アロサメナさんは当時22歳だった昨年9月17日、同州エイムズ(Ames)のコールドウォーター・ゴルフリンクス(Coldwater Golf Links)でプレーしていた際に、待ち伏せしていたコリン・リチャーズ(Collin Richards)被告に刺殺された。

 白昼に襲撃されたバルキン・アロサメナさんは、殺害された直後に遺体がゴルフコースの職員によって発見された。事件現場となったゴルフコース近くで野宿生活を送っていた22歳のリチャーズ被告は、今年6月に第1級殺人の罪を認めており、この日の判決で仮釈放なしの終身刑が確定した。

 スペイン北部カンタブリア(Cantabria)自治州のプエンテサンミゲル(Puente San Miguel)で生まれたバルキン・アロサメナさんは、「ビッグ12カンファレンス(Big 12 Conference)」の大会で優勝するなどして、2018年にアイオワ州立大学の年間最優秀女子アスリートに選出された。

 土木工学を専攻していたバルキン・アロサメナさんは、同大学歴代1位の平均ストローク73.44を記録しているほか、全米女子オープン(US Women's Open Championship)に出場した同大学史上3人目の女子選手となっていた。(c)AFP