【8月23日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのフェデックス・カップ(FedEx Cup 2019)プレーオフ最終戦、ツアー選手権(TOUR Championship 2019)は22日、米ジョージア州アトランタ(Atlanta)のイーストレークGC(East Lake Golf Club)で開幕し、米国のジャスティン・トーマス(Justin Thomas)が、同胞のザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)とブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)と共に10アンダーで首位発進した。

 今大会のフォーマットでは、フェデックス・カップの順位によってスタート時のスコアが決められている。前週のBMW選手権(BMW Championship 2019)を制してポイントランキング首位となったトーマスは10アンダーから始まり、同2位のパトリック・キャントレー(Patrick Cantlay、米国)は8アンダー、同3位のケプカは7アンダー、そして同4位のパトリック・リード(Patrick Reed、米国)は6アンダーからティーオフするという「異様なスタート」となった。

 この日トーマスがイーブンパーの「70」にとどまりながらも首位に並んだ一方で、世界ランク1位のケプカは18番を12フィート(約3.7メートル)のバーディーパットで締めくくるなどしてスタートからスコアを三つ伸ばした。また2017年大会ではルーキーとして優勝を果たしたシャウフェレは、6打差を縮める「64」でホールアウトした。

 ケプカは最初のティーオフですでに3打差をつけられていたのは「とにかく奇妙」だったとしながらも、1ラウンドを終えてみるといつも通りの感覚だったという。

 トーマスはフェアウエーキープが14ホール中6ホールにとどまり、パー3の15番でもティーショットを池に入れてダブルボギーをたたいたが、その悪夢を振り払って最後は力強くフィニッシュすると、「大丈夫。首位タイだ」「きょうはスコア以上にプレーの感覚は良かった。15番での間抜けなミスを除けば、最後の5~6ホールはかなりの手応えがあった」とコメントした。

 トップから6打差でスタートしたシャウフェレは、この日6バーディー、ノーボギーで勢いをつかんだラウンドを振り返り、型破りなスコアリングシステムについては気にしないように心掛けていたと語った。

 2017年大会を制しながらも同シーズンのプレーオフタイトルは逃したシャウフェレは、「全員がJ.T.(トーマス)が崩れるのを待つしかなかったと思う」「彼がコースに出て2日続けて65をマークしたら、大会は面白くなくなるだろうし、他の選手も楽しくないだろう」「だけど、ここまでは良い大会になりそうだ」との認識を示した。

 北アイルランドのロリー・マキロイ(Rory McIlroy)は「66」を記録し、首位と1打差の9アンダーで単独4位につけている。マット・クーチャー(Matt Kuchar、米国)とキャントレーが8アンダーで5位タイに続き、松山英樹(Hideki Matsuyama)は7アンダーで単独7位につけている。(c)AFP