【8月21日 AFP】サッカーイングランド代表に選出されたこともあるアンディ・キャロル(Andy Carroll)が、かつて所属したプレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)へ移籍した2011年当時を振り返り、今やスター選手となったルイス・スアレス(Luis Suarez)が誰だか分からず、グーグル(Google)で検索していたことを明かした。

 キャロルは2011年1月の移籍期限最終日に、英国人選手としては当時最高となる3500万ポンド(約45億円)でリバプールへスアレスとともに入団。その後は昨季まで所属したウェストハム(West Ham)を経て、今季はプロデビューを果たした古巣のニューカッスル(Newcastle)へ1年契約で復帰している。

 そのキャロルは、リバプールやスアレスを侮辱するつもりはないと断りを入れつつ、ニューカッスルで名を上げた当時はサッカーよりも友人たちと遊び歩くことばかり考えていたと明かした。そのため、自身の数日前にアヤックス(Ajax)から2200万ポンド(約28億円)で加入が決まったスアレスら、新たなチームメートのことを知らず、新天地へ向かうヘリコプターの中でグーグル検索をしたという。

 キャロルはニューカッスルのウェブサイトで、「ここにいたころは、帰ってダチと遊び歩いたり、ボールを蹴ったり、出かけたりするのがお決まりで、サッカーは見なかった。だから他の選手のことは全然知らなかった」「金曜の練習に出たときや、土曜の朝起きたときに『今週の相手はどこだ?』ってよく言ってたよ」「サッカー界の動きをまったく知らなかった」と話した。

「リバプールへ向かうヘリでは『スティービー・G(スティーブン・ジェラード<Steven Gerrard>)は知ってる。(ジェイミー・)キャラガー(Jamie Carragher)も知ってる。だけど後は誰だ?』といった具合だった」

「当時の代理人に教えてもらって、名前をググってチームのことを調べた」「ひどい話だろ。何しろ相手はリバプールの選手なんだから。だけどばかにしてるわけじゃない。あの頃は本当にサッカーを見なかったんだ」

 ニューカッスルでのリーグ戦80試合31ゴールの実績が評価され、リバプールへ移籍したキャロルだが、その後のキャリアはけがとの闘いが続き、リバプールデビューもニューカッスル時代のけがが原因で遅れた。その中でキャロルは、奔放な若者だった以前と比べて成長したと、ファンに再起を誓っている。

「昔ここにいたときの俺はばか野郎だったし、その後の数年もばかだったのは間違いない」「だけど彼女と出会って、今は子どもが4人いる。昔のようなやんちゃはもうしない」

「昔は愚かで、若く、派手なライフスタイルに溺れていた」「でも、今は完全に生まれ変わった。今の俺は父親で、成長したし、責任もある」

「目的ができたんだ」 (c)AFP