【8月20日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)で3度のファイナル制覇を誇るゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のステフェン・カリー(Stephen Curry)は19日、全米大学体育協会(NCAA)のディビジョン1(1部)に所属するゴルフ部を初めて米ハワード大学(Howard University)に設立するため、今後6年にわたって支援を行っていくと明かした。

【関連記事】ウォリアーズのカリー、米下部ゴルフツアー最下位で予選落ち

 NBAオールスター(NBA All-Star Game)に6度出場している一方で、大のゴルフ好きでもあるカリーは、今年初めの同大学訪問で4年生のオーティス・ファーガソン4世(Otis Ferguson IV)さんと知り合ったことで触発され、支援をはじめることになった。

 ファーガソンさんは、ハワード大学でのゴルフ部の設立を訴えており、カリーは、伝統的に黒人の学生が多い同大学で男女のゴルフ部立ち上げを支援することになった。

 NBAのシーズンMVPに2度輝いているカリーは、大手ゴルフメーカー「キャロウェイゴルフ(Callaway Golf)」と交渉して用具が支給されるようにまとめると、自身がスポンサーを務める米スポーツ用品大手アンダーアーマー(Under Armour)にはユニホームを提供してもらうよう手配した。

 セレブリティーが出場するゴルフ大会で頻繁にプレーするカリーは、高校時代にゴルフ部でもプレー。また、ゴルフを主題とする米リアリティー番組『ハレー・マレー(Holey Moley)』の主催やプロデュースを行っており、これまで男子ゴルフの米下部ツアーに2度出場している。

 カリーは「ゴルフというスポーツは、それほど明確ではないものの、影響力のある形で私の人生を変えた」とコメントした。

「忍耐から集中力まで、必要とされる精神力に挑むものだ。それに、忠実にマスターすることはできない。だから、才能を持ちながらも競技における機会が平等にない、情熱あふれる学生アスリートのことを耳にするのはつらい」

「豊かな歴史を持つハワード大学で小さな役割を果たすことができ本当に光栄に思う。男女のチームを初めて設立するのが楽しみだ」

 ハワード大学は2020年度から21年度に、男女のゴルフ部を発足させたいと考えている。

 ハワード大学のゴルフ部はかつてNCAAのディビジョン2に所属していたが、今後は同大学で20番目となるディビジョン1のチームとして加わることになる。

 同大学のウェイン・A・I・フレデリック(Wayne A. I. Frederick)学長は「ハワード大学はNBAを制したステフェン・カリーと提携し、間違いなく米国で最高のものになるゴルフプロジェクトを進めることを誇りに思う」とコメントした。

「特に過小評価されている領域において、学生アスリートにとっての競争の機会を拡大することは、大学の戦略的プランとも一致する」 (c)AFP