【8月20日 AFP】ラグビーフランスリーグ・トップ14のクレルモン・オーヴェルニュ(Clermont Auvergne)に所属するSHモーガン・パラ(Morgan Parra)は19日、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に向けたフランス代表の候補メンバーから外れたことに「つらさ」はないと述べた。

 フランスのジャック・ブリュネル(Jacques Brunel)ヘッドコーチ(HC)は6月、9月20日に開幕するW杯に向けた31人の候補メンバーとバックアップメンバーを発表したが、フランスの9番(SH)として歴代最多となる71キャップを誇る30歳のパラは、まさかの落選となった。

 SHでは、若手スターのアントワーヌ・デュポン(Antoine Dupont)とバティスト・セラン(Baptiste Serin)、さらにラシン92(Racing 92)に所属するマキシム・マシュノー(Maxime Machenaud)の3人が選ばれた。

 パラは「まったくつらくないし、平気だ。運命というものを大いに信じている。メンバーからは外れたが問題ない。そういうもの」とコメントした。「9番の選手は3人が入っており、(招集を受けるには)いろんなことが重ならなければならない」

 パラの代表キャップ数はデュポン、セラン、マシュノーの合計よりも多く、W杯では2011年大会と2015年大会に出場している。

 今年のシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2019)でイングランドに8-44の大敗を喫した後、パラはブリュネルHCの指導法に疑問を呈しており、その時を最後に代表チームには招集されていない。

 マチュー・バスタロー(Mathieu Bastareaud)やテディ・トマ(Teddy Thomas)と並び、主な落選メンバーとなったパラは、自身の主眼を再びクレルモンでのプレーに置いたと明かした。「これで優先させるものができた。クラブに戻ってシーズンをスタートさせる」

 昨シーズンのトップ14で2位に終わったクレルモンは25日、新シーズンの開幕戦でスタッド・ロシェル(Stade Rochelais)をホームに迎える。

 W杯に向けた合宿をスタートさせたフランスは、18日に行われたスコットランドとのテストマッチに勝利したが、今週末には敵地エディンバラ(Edinburgh)での再戦に臨む。

 フランスは8月30日に最後のテストマッチとしてホームにイタリアを迎え、W杯本大会ではアルゼンチン、米国、トンガ、イングランドと同じプールで戦う。

 フランスはW杯終了後の11月、同国の元主将で現在アドバイザーを務めているファビアン・ガルティエ(Fabien Galthie)氏が新HCに就任する予定となっている。(c)AFP