【8月17日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は17日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が16日に「新兵器」の試射を再び指導したと報じた。米国の北朝鮮担当特別代表が来週の韓国訪問を控えている中、朝鮮半島の非核化に向けた取り組みはさらに複雑な様相を呈している。

 韓国国防省によると、北朝鮮は16日、短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体2発を発射。約230キロ飛行し日本海(Sea of Japan 韓国では東海 East Sea)に落下した。

 KCNAは、「最高指導者の立ち会いの下、主体(Juche)弾が発射された」と報じた。試射は申し分のない結果を収め、この兵器システムへの信頼を一層大きなものにしたとしている。

 北朝鮮は米韓合同軍事演習を「侵略のリハーサル」とみなし強く反発。先月以降、飛翔(ひしょう)体を6回発射している。北朝鮮はこれまでも米韓軍事演習には決まって反発してきたが、以前は米韓合同演習中の飛翔体発射は自粛していた。(c)AFP