【8月10日 AFP】英レーシングチームのマクラーレン・レーシング(McLaren Racing)は9日、アロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ(Arrow Schmidt Peterson MotorsportsArrow SPM)と「戦略的パートナーシップ」を結び、40年ぶりにインディカーシリーズにフル参戦すると発表した。

 1974年と76年にジョニー・ラザフォード(Johnny Rutherford、米国)を擁してインディアナポリス500(Indianapolis 500)を制したマクラーレンは、2020年シーズンから「アロー・マクラーレン・レーシングSP(Arrow McLaren Racing SP)」というチーム名で、シボレー(Chevrolet)エンジンを搭載した2台のマシンでシリーズに臨む。

 2017年にはフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算2度の世界制覇を誇るスペイン人ドライバーのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が、マクラーレンのブランド名を冠したアンドレッティ・オートスポーツ(Andretti Autosport)でインディ500に出場し、7位を走行していた中でリタイアとなった。さらに、2019年のレースではマクラーレン・レーシングとして出走したものの、アロンソはシボレーエンジンのマシンで予選落ちを喫した。

 マクラーレンの最高経営責任者(CEO)を務めるザック・ブラウン(Zak Brown)氏は、「インディカーは、マクラーレンがレーシング活動を始めた頃からチームの一部となっていた。シリーズは現在も北米でチームブランドが成長を続ける商業的プラットフォームを提供するだけでなく、国際的なモータースポーツにおいても最高のチームが参戦するレースとなっている」と述べた。

 チームのスポーツディレクターであるジル・ド・フェラン(Gil de Ferran)氏も、シリーズ挑戦を楽しみにしており、「国際的なモータースポーツのトップレベルでチームのレガシーや決意を継承していく上で、インディカーはマクラーレンにとって最適の舞台だ」と語った。

「われわれの目標は、時間を超えても一貫して勝利と選手権制覇を目指して戦うことだ」「目の前に壁が立ちはだかっているのは承知の上だが、マクラーレンはこのパートナーシップとチーム全体をサポートしていくことに全力を尽くす」 (c)AFP