【8月9日 AFP】香港の民主派活動家ら数千人が9日、国際空港で抗議の座り込みを行った。香港では中国本土への容疑者引き渡しを可能とする「逃亡犯条例」改正案を契機とした抗議デモが2か月にわたって続けられており、参加者らは国際的な支持を得ようと、改革を求めるスローガンを繰り返した。

 到着ロビーの床に座り込んだ活動家らは、「暴政と警察の残虐行為から香港を救ってください!」といった、警察の武力行使を非難する文言を中国語や英語で書いたプラカードなどを掲げた。

 空港職員の制止を押し切り、「香港を解放せよ、今こそ革命だ」と書かれた長い垂れ幕が上階の手すりからつるされると、参加者らから大きな歓声が上がった。

 逃亡犯条例改正案をめぐって始まったデモは現在、民主改革を要求する動きへと発展。広く支持を取り付けていることを示すため、デモ参加者の家族や弁護士団体にも抗議行動への参加を促してきている。

 その一方で暴力行為も増加し、参加者らと警察の間で激しい衝突が起きている。

 空港での座り込みは11日まで、3日間続く予定。旅行の中継地として利用者の多いこの空港での抗議行動は2度目で、海外からの利用客の支持を集める狙いがある。(c)AFP/Yan ZHAO