【8月6日 AFP】陸上男子の伝説的選手カール・ルイス(Carl Lewis)氏が5日、ペルーの首都リマで開催されているパンアメリカン競技大会(2019 Pan American Games)の席で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を厳しく批判した。

 9個の金メダルを含めて合計10個の五輪メダルを獲得した米国出身のルイス氏は、スポーツ界における男女平等の問題について問われると、「われわれの大統領はレイシスト(人種差別主義者)でミソジニスト(女性蔑視者)だ。彼は自分以外、誰のことも尊重しない」と言い放った。

「私の母はパイオニアだった。両親は教育者で、誰もが平等の機会を持つ権利があると教えてくれた」「もちろん陸上界で、私は(男女同一賃金に)賛成だ。議論するまでもないと思う」「われわれは人々の権利のために闘い、互いを愛し合わないといけない」

 現在58歳のルイス氏は、男子走り幅跳びで五輪4連覇(1984年、88年、92年 96年)を成し遂げた。また、1984年大会では男子100メートル、200メートル、4×100メートルリレーで3冠を達成。さらに1988年大会では100メートル、1992年大会では4×100メートルリレーで優勝した。

 ルイス氏はパンアメリカン競技大会が閉幕する11日までリマに滞在し、100メートルと走り幅跳びの表彰式に出席する予定となっている。(c)AFP