【8月6日 AFP】自転車ロードレースに参戦するロット・ソウダル(Lotto Soudal)は5日、ツール・ド・ポローニュ(Tour de Pologne 2019)に出場していた22歳のビョルグ・ランブレヒト(Bjorg Lambrecht、ベルギー)がレース中に落車し、搬送先の病院で亡くなったと発表した。チームのツイッター(Twitter)には、「ビョルグのご家族、友人、そしてチームメートにとって、最大の悲劇が起きてしまった。安らかに眠れ」とのメッセージが投稿された。

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 大会が行われているポーランドのニュースポータルサイトOnetによれば、この日のレースは突然の降雨に見舞われ、ランブレヒトは開始から30キロメートル付近でコンクリートの構造物に衝突したという。同選手はその場で蘇生措置が施された後、南部の都市リブニク(Rybnik)の病院に重体で搬送され、手術台の上で息を引き取ったという。

 また、ポーランド通信(PAP)はレースディレクターのチェスワフ・ラング(Czeslaw Lang)氏のコメントを引用し、「高速の下り坂ではなく、ストレートの広い道路だった。彼は一瞬ためらった後でアスファルトの路面を外れ、そして悲劇が起きた」「けががかなり深刻だったので、われわれはヘリコプターと救急車を呼んだ。彼は病院に運ばれ、心臓は再び動き出したが、残念ながら手術中に亡くなった」と伝えた。

 この日の第3ステージを制したボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のパスカル・アッカーマン(Pascal Ackermann、ドイツ)は、「きょうは、レースの結果など関係ない」とすると、「きょうの痛ましいニュースを聞いて悲嘆に暮れた。個人としてビョルグのご家族と友人、そしてロット・ソウダルの皆さんに心からお悔やみを申し上げたい」と哀悼の意を表した。

 昨年のUCIロード世界選手権大会(2018 UCI Road World Championships)で優勝したモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)もアッカーマンに同調し、「ビョルグ・ランブレヒトの死を深く悲しんでいる。彼はここ数年でかなりの活躍を見せていた」「ご家族をはじめ、友人とチームに心からのお悔やみを」とツイートした。(c)AFP