【8月4日 AFP】フランスの発明家・起業家のフランキー・ザパタ(Franky Zapata)氏(40)が4日、立ったまま搭乗する飛行装置「フライボード」で、イギリス海峡(English Channel)の横断に成功した。先月行った1回目の挑戦は、海上での給油の際に海に落下し失敗していた。

 ザパタ氏は、ジェットエンジンを搭載したフライボードでフランス北部沿岸のサンガット(Sangatte)を離陸。20分後に英イングランド南部沿岸のドーバー(Dover)に到着した。

 ザパタ氏はヘリコプター3機に付き添われ、早朝の日光に照らされながらイギリス海峡を横断飛行。待ち構えていた数十人の見物客と報道陣が見守る中、景勝地であるセントマーガレット湾(St. Margaret's Bay)に着陸した。

 ザパタ氏のフライボードは小型のタービン5基を搭載しており、最高速度は時速190キロに達する。燃料の灯油はバックパックの中に積載されているが10分ほどしか飛行できない。

 7月25日の1回目の挑戦では、バックパック交換のため英国の領海内に待機していた船への着艦に失敗。海へ転落していた。

 ザパタ氏は今回、水面から15~20メートルの高さを平均時速140キロで飛行し、35キロの行程を20分で横断する計画を立てていた。(c)AFP