【8月4日 AFP】タイの首都バンコクで、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の外相会議が開催中の2日早朝に会場近くのショッピングモールで爆発があり、爆発の瞬間と、数時間前に店内を物色する容疑者とみられる男を捉えた映像を、AFPが入手した。

 爆発があったのは、外相会議の会場にほど近いサイアム・スクエア(Siam Square)のショッピングモール内の玩具店。映像の時刻記録によると、爆発は2日午前4時45分ごろに発生した。爆弾はぬいぐるみの中に仕掛けられたとみられる。

 映像は、1日の午後3時30分ごろにモール内の玩具店に入ってきた、中折れ帽をかぶったマスク姿の若い男の姿を捉えている。ゆっくりと店内を物色していた男は、アシカやホッキョクグマのぬいぐるみの棚の前で立ち止まるとぬいぐるみを一つ手に取り、しばらくいじってから棚に戻した。

 それから12時間後の2日午前4時45分ごろの映像には、男が手に取ったぬいぐるみのある棚で爆発が起きる瞬間が映っていた。爆発が起きた棚からは炎と煙が上がり、スプリンクラーが作動している。

 警察も爆発は爆弾によるものと断定した。この爆発による負傷者は出ていない。

 バンコクでは同じ2日、市内の複数か所に小型の爆弾計9個が仕掛けられ、うちいくつかが爆発して4人が負傷しているが、ショッピングモールでの爆発がこのうちの1件だったかどうかについて、AFPが取材した治安当局者は明らかにしなかった。

 ASEANの外相会議にはマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官や中国の王毅(Wang Yi)外相らが出席していた。(c)AFP