【8月3日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)で通算10度のオールスター選出を誇り、現在はフリーエージェント(FA)となっているカーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)が2日、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)を放出された失望を乗り越え、NBAで再起を図る決意でいると明かした。

 将来のバスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)入りが有力視されている35歳のアンソニーは、米スポーツ専門チャンネルESPNのインタビュー番組に出演し、NBAでの自分の実力を「再評価」した上で、来季のロスター入りを目指したいと語った。

 1月にロケッツからシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)にトレードされた後、2月1日にブルズからウエーバーにかけられたアンソニーは、「沈黙しているが、降参したわけじゃない」とすると、現在も最高レベルでチームに貢献することに自信があるとして、「まだ自分はプレーできる」と強調した。

 ロケッツではジェームズ・ハーデン(James Harden)とクリス・ポール(Chris Paul)を支える役目が期待されたアンソニーだったが、チームから放出されて「感情的にもろく」なり、うつ病に近い状態に陥ったという。

「正直なところ、自分は解雇されたと感じた」「他の人が毎日のように感じている気持ちになった。くびになるってことをね」「そのときは、バスケットボールが自分に戻ってきてほしくないのだろうと感じた」

 アンソニーはまた、ロケッツのダリル・モリー(Daryl Morey)ゼネラルマネジャー(GM)から放出されると聞かされて驚いたことも振り返っている。

「彼がやって来て、こんなようなことを言われたんだ。『いいか、君のプレーはもう必要なくなった』とね」「自分は『何だって? 待ってくれ。いったい何のことを話しているんだ? …つまり俺はこのチームで9人や10人のローテーションにも入らないってことか?』と言ったよ。あれで自尊心とプライドが傷ついた」

 2003-11シーズンまでデンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)でプレーし、その後ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)で6年間を過ごしたアンソニーは、2017-18シーズンにオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)へ移籍し、昨季ロケッツに加入した。(c)AFP