【8月1日 AFP】(更新、写真追加)イエメンの暫定政権が掌握する同国第2の都市アデン(Aden)で1日、イスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装組織による攻撃とイスラム過激派による自爆攻撃があり、少なくとも49人が死亡した。死者の多くは、訓練を終えたばかりの治安要員だった。

 同国南部に位置する港湾都市アデンでの攻撃は1年以上ぶりで、イエメン政府が再編成し、アラブ首長国連邦(UAE)が訓練と装備を提供している治安部隊にとって大きな打撃となった。

 治安筋によると、最初の攻撃では、イスラム過激派がシェイクオスマン(Sheikh Othman)地区の警察署に対し自動車爆弾を使い自爆攻撃を行った。国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」はツイッター(Twitter)で、この攻撃により10人が死亡し、16人が負傷したと伝えている。

 2件目の攻撃は、親イランの反政府武装組織フーシ派(Huthi)が実行した。同組織は、アデン西部の訓練所に対し、無人機と弾道ミサイルを発射したと発表。これにより30~35人が死傷し、その大半は訓練を終えたばかりの治安要員だった。

 保健省高官はアデンで記者団に対し、2件の攻撃で49人が死亡し、48人が負傷したと説明した。(c)AFP/Nabil Hassan