【7月29日 AFP】米大リーグ(MLB)のクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)に所属するトレバー・バウアー(Trevor Bauer)投手が、28日のカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)戦で自身のふがいない投球にいら立ち、スタンドに向かってボールを投げつけるという暴挙に出た。バウアーはその後、反省しきりといった様子で謝罪を行っている。

 ロイヤルズとのロードゲームに先発登板したバウアーは、4回3分の1を投げて被安打9の8失点(自責点7)と打ち込まれると、そのことにいら立ってまずはバックネット方向へ1球、さらには外野スタンドへ向けてもう1球、思い切りボールを投げつけ、テリー・フランコナ(Terry Francona)監督に交代を命じられた。

 バウアーは試合後に報道陣の取材に応じ、自身の行動が「子どもじみた」「プロにあるまじきもの」だったことを認め、「野球の世界であんな行為は許されない」「誰もけがをしなくて良かった。観客を危険にさらした自覚はある」とコメントした。

 フラストレーションを抑えきれなかったと話すバウアーは、いら立っていたのはチームメートではなく自分自身に対してだと慌てて付け加え、「いつもはそういった怒りがエネルギーになるんだが、今回はそれに完全にのみ込まれてしまった」と話している。

 フランコナ監督は、この件をチーム内で取り上げたことを明かし、「もちろん、しかるべき話し合いをした」「彼からチームに対して話があった。きょうはフラストレーションのたまる一日で、それが原因でああいったことをしてしまった。私も、いら立ちのあまり思ってもいないことを言ってしまうのは避けたいものだね」とコメントした。

 試合は6-9でインディアンスが敗れた。(c)AFP