【7月29日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するギャレス・ベイル(Gareth Bale)の中国スーパーリーグ(1部)、江蘇蘇寧(Jiangsu Suning)への移籍が立ち消えになったと、28日に情報筋がAFPに明かした。移籍金をめぐって対立したため、レアル側が提案されていた契約を取り消したという。

 2013年からレアルでプレーしている30歳のベイルは、江蘇蘇寧と週給100万ポンド(約1億3000万円)という内容の3年契約を結ぶとみられていた。

 スペインのスポーツ紙マルカ(Marca)は、ベイルの家族が中国に移籍する可能性を阻止したと伝えていたが、情報筋はこの報道を退けた。同紙は、ベイルに近い関係者が代理人に対し、「江蘇蘇寧入りを決断する前に」欧州で移籍先を探すよう求めたと報じていた。

 中国における移籍期間は31日までとなっている。

 ウェールズ代表で77試合に出場しているベイルは、レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督から構想外であると明かされていた。

 米国ツアー中のレアルは26日、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に3-7と大敗し、ベイルは途中出場を果たし約30分間プレーした。

 ジダン監督は前週末、ベイルの移籍がすぐに決まれば「全員にとって最善の結果」になるとコメント。ベイルの代理人はこのコメントを、レアルにリーグタイトルや4度の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)優勝をもたらした選手に「敬意を払っていない」とこき下ろしていた。(c)AFP