【7月29日 AFP】ナイジェリア北東部で27日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が葬儀を襲撃し、65人が死亡した。地元当局者が28日、明らかにした。

 襲撃が起きたのは、ボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)近郊の村。地元当局者は、葬儀に集まっていた人々に対する最初の襲撃で20人以上が死亡し、さらに襲撃犯らを追いかけた数十人が殺害されたと説明。合わせて「65人が死亡し、10人が負傷した」と語った。

 一方、地元の対ボコ・ハラム民兵組織指導者は、この死者数を確認した上で、襲撃の経緯については若干異なる説明をしている。同指導者がAFPに語ったところによると、23人が葬儀から帰る途中に殺害され、「残りの42人は、テロリストたちを追いかけて殺された」という。

 地元当局者は、今回の襲撃について、住民らが2週間前、村に近づいたボコ・ハラムの戦闘員らを殺害したことに対する報復だとの見解を示した。住民は当時、ボコ・ハラムの戦闘員11人を殺害し、自動小銃10丁を押収した。

 周辺地域では、ボコ・ハラムによる襲撃事件が相次いでいる。ボコ・ハラムはナイジェリア北東部で10年にわたり武装蜂起を続けており、これまでに約2万7000人が死亡、200万人以上が家を失っている。(c)AFP