【7月22日 AFP】イスラエル外務省は21日、同国は今週アラブ諸国から6人のジャーナリストから成る訪問団を受け入れると発表した。初めてイラクとサウジアラビアのジャーナリストも参加するという。

 今回のジャーナリスト訪問は、イスラエルが正式な国交がない湾岸アラブ諸国との関係改善を目指している中で行われるもの。湾岸アラブ諸国は、パレスチナの占領を続けるイスラエルを正式な国家として承認することに反対してきたが、最近は主にイランに対する共通の懸念から、関係が改善しつつある。

 イスラエル外務省によると、ジャーナリストらは、ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)記念館「ヤド・バシェム(Yad Vashem)」や国会、聖地などを訪れる予定。

 同省によると参加者の中にはイスラエルと国交があるヨルダンのジャーナリストもいる。イスラエルと国交があるアラブ諸国はヨルダンの他はエジプトだけだ。

 最近では、バーレーンで6月に開かれた米国主導のイスラエル・パレスチナ和平に関わる経済会合をイスラエルのジャーナリストらが現場取材し、雪解けの兆候が見られていた。ただし、パレスチナ自治政府は、同会合をボイコット。理由として、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権が一連の反パレスチナ的な政策を取ったことを挙げた。(c)AFP