【7月19日 AFP】人類初の月面着陸を果たしたアポロ11号(Apollo 11)の乗組員バズ・オルドリン(Buzz Aldrin、エドウィンから改名)氏(89)が17日、米アラバマ州ハンツビル(Huntsville)のスペース&ロケットセンター(Space & Rocket Center)で開かれた記念ディナーに姿を現した。オルドリン氏は1969年、アポロ11号のニール・アームストロング(Neil Armstrong)船長とともに、月面着陸を果たした。

 公の場にめったに姿を見せないオルドリン氏はこの日、格子柄の紺のスーツに米国旗をデザインしたネクタイ、星をちりばめた靴下といういでたちで現れ、周囲の出席者に距離を保ちつつも「ありがとう」と謝意を表した。

 元宇宙飛行士らはアポロ(Apollo)計画以降の米国の宇宙計画の遅れや見直しをめぐり、確固たる意見を持っている。50年近く、有人月面着陸は行われておらず、火星着陸はさらに実現不可能な夢にみえる。

 演台に上がったオルドリン氏は宇宙産業関連の出席者らに向け、ここぞとばかりに持論を展開。「今わが国に必要なのは、次の段階の宇宙連合だ。有能な事業体、宇宙機関、その他の貢献者たちの集まりだ」と述べ、「そうして初めて、火星に行くために真に(財政的に)必要なものを一つにまとめることができる」と強調した。(c)AFP/Ivan Couronne