【7月18日 AFP】保守的な国として知られるバングラデシュで、男性議員が公園でキスをしていた10代のカップルを撮影し、ソーシャルメディアに投稿したほか、警察に通報までしたため、ネット上で激しい非難を浴びている。

 議員がキスをする10代の男女18人の画像をフェイスブック(Facebook)に投稿すると、たちまち数千件のコメントが寄せられた。しかしそのほとんどが批判的な内容で、議員が男女の画像を投稿して道徳的な取り締まりを行おうとしたことを非難するものだった。

 あるフェイスブックユーザーは自分の画像を投稿され、すぐに「公園を散策する人たちを取り締まることが議員の仕事ではない」と反論した。

 南部ノアカリ(Noakhali)県選出のこの議員は後に画像を削除し、「ソーシャルメディアの十分な理解」が足りなかったとし、カップルの顔は隠すべきだったと釈明した。

 議員はAFPの取材に対し、「公園のそばを通ったらキスをしている者たちを目にした。私の選挙区では黙っていられないわいせつ行為だ」と説明。自分の行動は正しかったと主張し、今後も「活動」を続ける意向を示した。

 イスラム教徒が多数派を占めるバングラデシュでは、公共の場でのキスは大変タブー視されている。(c)AFP