【7月18日 AFP】仏パリのノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)が火災に見舞われてから3か月。焼け焦げた築850年の世界遺産(World Heritage)の内部が17日、報道陣に公開された。

 聖堂内は薄気味悪いほどがらんとし、身廊にはがれきが散乱。屋根からの落下物が内部を傷つけないよう、頭上には巨大な保護ネットが張られている。鼻を突くような臭いがいまだ漂う中、聖堂前方に並んだ無傷の椅子が、火災の前の様子を思い起こさせる。

 白い防護服とヘルメット、マスクを身に着けた数十人の専門家が、建物の安全性を確保するため忙しく作業していた。熱で溶けた古い屋根から発せられる有害物質にさらされないよう、スタッフは身を守らなければならない。

 火災の原因は特定されておらず、修復工事もまだ始まっていない。大半が焼け落ちた屋根と倒壊した尖塔(せんとう)は、新たに造り直す必要がある。

 映像は報道陣に公開されたノートルダム大聖堂の内部と、視察するフランク・リーステール(Franck Riester)仏文化相。17日撮影。(c)AFP