【7月18日 AFP】プレミアリーグ・アジアトロフィー(Premier League Asia Trophy)は17日、中国・南京(Nanjing)で準決勝が行われ、ニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)はウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)に0-4で敗れた。

 ニューカッスルでは、この試合のキックオフ数時間前にスティーブ・ブルース(Steve Bruce)監督の就任が発表されたが、新指揮官が直面する仕事のスケールの大きさが浮き彫りになる大敗となった。

 この一戦は単なる親善試合だが、ウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)に完敗を喫したことは、ニューカッスルが新シーズンのプレミアリーグで残留争いを強いられる可能性が高いことを示すさらなる兆候だ。

 ニューカッスルは、ファンから支持されていたラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)前監督の後任としてブルース監督と3年契約を結んだことで、不満を募らせていたファンの怒りを大きくした。この日の試合では、ファンの反感を買っているマイク・アシュリー(Mike Ashley)オーナーに対するやじさえ聞こえた。

 ニューカッスルのDFフェデリコ・フェルナンデス(Federico Fernandez)は、ブルース監督の就任に怒っているファンに新指揮官を支えるよう求め、「僕らは彼(ブルース監督)と一緒に仕事をするのを楽しみにしている。経験が豊富な人だし、僕らは前向きに考えている」と話した。

 また、ブルース監督に対するサポーターのネガティブな反応に関して「ファンの状況は理解している」と話しつつ、「戦えるということをファンの人たちに証明するためにも、僕らは力を尽くしてチームとして向上したい」と付け加えた。

 生涯にわたりニューカッスルファンを貫いている58歳のブルース監督は、就任にあたって「ニューカッスルは幼少期から応援しているクラブ。父親もこのチームを愛していた」「私と家族にとって、非常に特別な瞬間」とコメントしていた。ブルース監督は、20日に上海で行われる次の親善試合からチームを率いる。(c)AFP/Peter STEBBINGS