【7月16日 AFP】エジプトで13日、首都カイロの南方に位置するダハシュール(Dahshur)にある古代エジプトのピラミッド2基と、新たに見つかった複数のひつぎが報道陣に公開された。いくつかのひつぎには、保存状態のよいミイラが納められていたという。

 ハリド・アナニ(Khaled al-Anani)考古相は記者らへの説明で、ダハシュールにあるエジプト第4王朝の初代ファラオ、スネフェル(Sneferu)王の屈折ピラミッドと、その近郊にあるピラミッドの一般公開を再開すると語った。これらのピラミッドが一般に公開されるのは1965年以来。

 さらにアナニ氏は、考古学者のチームが石棺や木棺、約4000年前の中王国時代にさかのぼる壁の遺構を新たに発見したと発表。ナイル川西岸に広がるダハシュールの墓地遺跡(ネクロポリス)での発掘作業中に発見された。

 壁の長さは約60メートルで、古代エジプト第12王朝のアメンエムハト2世(Amenemhat II)のピラミッド南方に位置するという。

 エジプトは近年、2011年の民衆蜂起で打撃を受けた観光業のてこ入れ策として、国内各地で見つかった考古学的遺物のプロモーションに力を入れている。

 映像は13日撮影。(c)AFP