【7月14日 AFP】南アジア一帯が激しいモンスーンに見舞われる中、ネパール当局は14日、11日から続く豪雨による洪水や土砂崩れで、これまでに少なくとも50人が死亡したと明らかにした。

 特に豪雨が激しかった東部と南部の平野地帯では数千人が被災。ネパール警察によると、これまでに1100人以上が救助されたが、現在も33人が安否不明となっている。

 警察の広報担当はAFPに対し、「総力を結集して捜索、救助、救援活動に当たっている」と述べ、すでに被災した全ての地域に救援隊が入ったと語った。

■インドやバングラデシュも被災

 この他、インド北東部でも各地で河川の堤防が決壊して洪水が発生。これまでに11人が死亡した。深刻な被害を受けたアッサム(Assam)州では、約2万人が避難を余儀なくされた。

 バングラデシュでも12日、南東部の難民キャンプでイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)難民の子どもら2人が死亡したと、支援団体が明らかにした。

 南アジアでは毎年、6月から9月のモンスーン期に降り続く豪雨の影響で多数の死者と壊滅的な被害が出ている。昨年のモンスーン期には、インド南部のケララ(Kerala)州で100年来で最悪の大洪水が発生。南アジア一帯での死者数は1200人を超えた。(c)AFP