【7月14日 AFP】中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)問題などをめぐって中国とカナダの関係が悪化する中、中国の山東(Shandong)省煙台(Yantai)でカナダ人1人が中国当局に身柄を拘束された。カナダ外務省が13日、明らかにした。拘束の理由は不明。

 カナダ外務省の報道官は、拘束されたカナダ人については領事館を通じて支援しているとAFPに説明したが、プライバシー関連法により詳細は明らかにできないと述べた。

 中加関係に関しては昨年12月、カナダ政府が米当局の要請に基づいて華為技術の孟晩舟(Meng Wanzhou)最高財務責任者(CFO)を対イラン制裁違反容疑で逮捕。その数日後、中国はカナダ人2人をスパイ容疑などで逮捕しており、孟氏逮捕の報復との見方が出ている。

 中国では先週、煙台南西の江蘇(Jiangsu)省徐州(Xuzhou)で、違法薬物に関与したとして語学学校の講師7人、外国人生徒9人ら、計19人が逮捕されている。だが、外国人逮捕者の国籍は明らかにされておらず、この事件と今回のカナダ人拘束が関連しているのかも不明だ。

 中国各地に語学学校を展開するイー・エフ・エデュケーション・ファースト(Education First、本部スイス)は数日前、同社の徐州校の1校で講師7人が違法薬物犯罪に関与していたと発表している。

 この他、在中国・北京の英国大使館も12日、江蘇省で英国人4人が逮捕されたと発表しているが、違法薬物事件との関連には言及していない。(c)AFP