【7月12日 AFP】ギリシャの人気観光地の浜辺を約20分間にわたって激しい嵐が直撃し、7人が死亡、少なくとも23人が負傷した。ギリシャ当局が11日、発表した。行楽客数千人が屋外で嵐に見舞われたという。

 暴風と強い雨は10日夜、ギリシャ北部、同国第2の都市テッサロニキ(Thessaloniki)に近いハルキディキ(Halkidiki)半島で発生した。死者のうち子供2人を含む6人が観光客で、出身国はチェコ共和国が2人、ロシアが2人、ルーマニアが1人。

 さらに嵐の後に行方不明になっていた60代の地元漁師の男性も、海上で遺体が発見され、親族によって身元が確認された。

 政府報道官は緊急記者会見で、強風は秒速27メートルを超えていたと述べた。目撃者によると異常な強風が続いたのはわずか20分ほどだったが、自動車は横転し、木やバルコニーの柵は引き抜かれ、土砂災害が発生した。

 映像前半はテッサロニキで撮影された落雷の瞬間と、ネアカリクラティア(Nea Kallikrateia)で撮影された嵐の様子。10、11日撮影・提供。後半はネアカリクラティアの被害状況、11日撮影・提供。(c)AFP/Vassilis KYRIAKOULIS