【7月11日 Xinhua News】中国中信集団有限公司(CITIC)傘下の越境投資プラットフォーム、信金投資控股有限公司(信金控股)は香港でこのほど、伊藤忠商事株式会社と「海外産業基金戦略的提携協定」を締結した。両社のリソースを統合することにより、ハイエンド製造や情報技術を含む海外の良質な産業プロジェクトへの投資を強化する。

 両社は、信金控股の海外産業基金をプラットフォームとし、世界におけるCITICと伊藤忠商事の産業配置と資源ネットワークを通じ、プロジェクト、資金運用、投資後の価値の向上などにおいて緊密な提携を行うとしている。

 信金控股は、総額20億ドル(1ドル=約108円)に上る海外産業基金を保有しており、3期に分けて投資を実施する予定。第1期は5億ドルとなり、日本や欧米などの先進国市場を中心とした競争優位産業に重点を置き、ハイエンド製造、消費の高度化、情報技術、ビジネスサービス、医療・健康といった複数の分野で、独特な技術、ブランドの強み、安定した利益などの条件を満たす企業に投資を行う。

 伊藤忠商事株式会社の新宮達史執行役員兼情報・金融カンパニープレジデントは、同社は今回の提携を非常に重視しており、欧米で長年開拓してきたリソースを生かし、より多くの良質なプロジェクトを掘り起こし投資を行い、投資家と被投資会社の互恵・ウィンウィンを実現したいと述べた。

 信金控股の胡斌(Hu Bin)執行役員は、今回の提携は、市場化の方式を採り、経済や技術の多層的融合を促進したいと述べた。

 CITICは2015年から伊藤忠商事と業務提携を始め、両社は、医療・健康や資源・エネルギーなど複数の分野で協力を行っている。(c)Xinhua News/AFPBB News