【7月7日 AFP】6日に行われたコパ・アメリカ(2019 Copa America)3位決定戦のチリ戦で、アルゼンチンのスーパースター、リオネル・メッシ(Lionel Messi)から「腐敗している」と非難された南米サッカー連盟(CONMEBOL)が、「受け入れ難い」と反論に出た。

 この日行われたチリ戦では、何でもないような小競り合いを起こしたメッシとチリ主将のガリー・メデル(Gary Medel)に対して、マリオ・ディアス・デ・ビバール(Mario Diaz de Vivar)主審がレッドカードを提示し、両選手に退場を命じた。

 すると、準決勝のブラジル戦でも不当な扱いを受けたと感じていたメッシは、大会を主催するCONMEBOLと審判団を痛烈に批判。「腐敗と審判が、人々がサッカーを楽しむことを妨げている。それらはいささかサッカーを台無しにしている」とコメントし、「きっとブラジルが優勝する。コパはブラジルを重んじている」と開催国びいきを指摘した。

 これに対して、CONMEBOLは公式ツイッター(Twitter)アカウントで「大会の当たり前の一部である出来事が、不当かつ不正な批判の対象となり、コパ・アメリカの品位が疑われるのは受け入れ難い」と反論している。

 アルゼンチンは、チームが0-2で敗れたブラジル戦でも明らかなPKが2回黙殺されたと考えており、主審がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に相談して確認することを拒否したと苦情を申し立てていた。そしてメッシは、今回の退場が、ブラジル戦後の自身の発言の「反動」だと話している。

 しかしCONMEBOLはこれについても、「そうした批判は大会に対して、また参加している選手全員やCONMEBOLの無数の職員に対して敬意を欠いている。連盟は2016年以降、南米サッカーの透明性とプロフェッショナリズムの改善、さらなる発展のために休みなく働いてきた」と述べ、「忠誠心と敬意をもって結果を受け入れることが、フェアプレーの根本だ」と主張している。

 しかしアルゼンチンを率いるリオネル・スカローニ(Lionel Scaloni)監督は「一体なんの理由でメッシが退場になったのか、いまだに理解できない」と話している。(c)AFP