【7月6日 AFP】スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は5日、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長が、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)の移籍交渉の場を両クラブが持ったと明かす中で、同クラブと同選手が「敬意を欠いている」との批判を繰り広げた。

 発表文の中でアトレティコは、バルセロナと1億2000万ユーロ(約146億円)の契約解除条項があるグリーズマンの移籍について、4日に会合が行われたとのバルトメウ会長の発表について認めた。さらにアトレティコは、移籍金の支払いを先延ばししたいというバルセロナ側の申し出を拒否したとしている。

「われわれの反応としてはもちろんネガティブなものだった。バルセロナも選手(グリーズマン)もアトレティコ・マドリードやそのファンに対する敬意を欠いていると判断する」

 またアトレティコは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝トーナメント1回戦第2戦のユベントス(Juventus)戦を数日後に控えた3月に、バルセロナとの合意に至ったことをグリーズマンから伝えられたことも明かしている。

「アトレティコ・マドリードは、両陣営、特にチャンピオンズリーグでユベントスと戦うだけでなく、リーグ戦でバルセロナと優勝を争う中で、選手にわれわれとの契約関係を解消させようと仕向けるなどしたバルセロナの振る舞いに対する強烈な非難を表現したい」

 グリーズマンは5月にアトレティコからの退団を表明したものの、自身の契約解除金が2億ユーロ(約243億円)から1億2000万ユーロに下がるまで、移籍先は明かせないとしていた。(c)AFP