【7月3日 AFP】リビア救急当局の発表によると、首都トリポリ近郊の移民保護施設が2日夜に空爆を受け、移民40人近くが死亡、70人以上が負傷した。

 救急当局のオサマ・アリ(Osama Ali)報道官の発表によると、死傷者数は暫定的なものでさらに増加する恐れもある。空爆当時、施設には移民120人が収容されていたという。

 AFPのカメラマンによると、施設の床には物や血まみれの衣服と共に犠牲者の遺体が散乱しているという。現場には救急車数十台が駆け付け、救助隊ががれきの下敷きになっている生存者の捜索を進めている。

 国際的に承認されているリビアの国民合意政府(GNA)は空爆を「凶悪犯罪」と非難し、元国軍将校の実力者であるハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏による犯行だと断言した。

 これまでのところ犯行声明は出されていないが、親ハフタル派メディアは2日夜、トリポリと東郊タジュラ(Tajoura)で空爆があったと報じている。

 映像は、空爆現場で犠牲者の遺体を捜索する作業員らと、施設に収容されていた移民。撮影者は不明。(c)AFP/Imed LAMLOUM