【7月2日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)は1日、タイラー・スカッグス(Tyler Skaggs)投手が亡くなったと発表した。これを受け、同日に予定されていたテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)戦は延期になった。

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 27歳の左腕スカッグスは、遠征先のホテルの部屋で死亡しているのが見つかった。直後の段階では死因は判明しておらず、調査中の警察は事件性はないとしている。

 エンゼルスは発表文の中で、「けさタイラー・スカッグスがテキサスで亡くなったのをお伝えすることになり、悲嘆に暮れている」「タイラーはエンゼルスファミリーの重要な一員であり、これからもそれは変わらない。非常につらい時を過ごしている妻のカーリ(Carli)さんやご遺族に対し、心よりお見舞い申し上げる」と記した。

 13日に28歳の誕生日を控えていたスカッグスは、最終登板となった先月29日のオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)戦で先発として4回3分の1を投げた。今シーズンは15試合に先発して79回と3分の2を投げ、7勝7敗、防御率4.29、78奪三振という成績を残していた。

 MLBのロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは、「きょうテキサスで起きた悲劇に深く悲しんでいる。MLBを代表し、タイラーの妻であるカーリさんをはじめ、ご遺族やご友人、そしてエンゼルスのチームメートの皆さんに対して、心からお悔やみを申し上げる」と述べた。

「われわれは非常に困難な時期を迎えているエンゼルスをサポートする。タイラーのチームメートやその他の球団関係者があらゆる手段をとれるようにする」

 4日に予定されていたレンジャーズとのシリーズ最終戦に登板予定だったスカッグスは、MLBでの7年間でアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)とエンゼルスでプレーし、28勝38敗、防御率4.41、476奪三振という通算成績を残した。

 エンゼルスでは10年前にも、当時投手としてチームに所属していたニック・エイデンハート(Nick Adenhart)氏が交通事故で亡くなっている。(c)AFP